2020年3月19日 (木)

コロナウィルスでゆれる郵趣界

 コロナウィルスの影響がかなり内外の郵趣界にも出てきています。

 まずはちょうど今日からのはずだったアジア国際切手展≪NZ2020≫、ニュージーランドで開催される30年ぶりの国際切手展ということで、楽しみにしていたのですが、NZへの全入国者の14日間の自宅待機が発表されたことにより、わずか数日前にあえなく中止となってしまいました。コミッショナーだったこともあり、届いた作品を出品者に返送したり、航空券のキャンセルなど、振り回されました。フライト直前や飛行中の発表でなかっただけまだ良かったかも知れません。皆さんの作品を運ぶ担当だから仕方ないとはいえ、この時期の海外は正直怖かったのも事実で複雑な心境です。ちなみに、あまりに直前だったため、同展は500フレームの国内展に切り替えて、そのまま実施されるとのことで、遠くから成功を祈りたいと思います。

 つぎの世界切手展≪LONDON2020≫(5月2日から9日の予定)も、当初私がコミッショナー代行をしていた切手展。同展組織委員会はずっと「そのまま開催」とがんばっていましたが、さすがにEUへの入域制限や、各国の出入国制限が広がっている現状で、ギブアップとなったようです。さきほどニューズレターが届き、2022年2月2月19日~26日への大幅延期と相成りました。

 国内も、ミニペックスや名古屋の凱旋展も中止、初めての競争展STAMPEX JAPANも中止になるようですが、感染を広げないためには仕方ないか..。健康あっての趣味活動ですからね。今後いつまで、この自粛が続くのか、そして感染への警戒が必要なのか。切手展なんてそうそう中止になることはないと信じ切っていましたが、これからは、そういう危機管理も、つねに頭の片隅に置いておく必要があるのかもしれません。

 

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2019年8月 3日 (土)

アジア国際切手展SINGPEX2019入賞結果速報

7/31-8/4にシンガポールで開催されている同展ですが、日本人の入賞結果速報をお知らせします。
なお、名前、作品名、点数、メダル、特別賞の順です。
GPHCはグランプリドヌール候補、GPICはグランプリインターナショナル候補です。
速報のため、変更となる場合があります。ご了承ください。

正田幸弘,Postal History of Brazil 1795-1877,,,SP/GPHC
小山隆,Japan Hand-Engraved Stamps 1871-1876,88,LV,
井上和幸,Japan Definitives 1883-1892,96,LG,SP/GPIC
山田祐司,"Japan Tazawa Series ""Unwatermarked White Paper Series &
Watermarked Old Die Series""",91,G,
丹羽昭夫,Japan Definitive Issues 1914-1925,92,G,
吉田敬,Japan Definitives 1922-1937,88,LV,
赤塚東司雄,"Japan Defintives 1950-1951: Animal, Plant & National Treasure
Series",85,LV,
石澤司,Ryukyus Air Mail Stamps 1950-60,82,V,
安藤裕,"Great Britain One Penny Black and Red-Brown from Black Plates
1840-1841",82,V,
小林莞爾,Swiss Definitive Stamps 1854-1907,85,LV,
池田健三郎,"The Development of Japanese Express Delivery in Establishing and
Expansive Period",90,G,
伊藤文久,Poland Inflation 1922-1924,83,V,
虎頭雄彦,"World War II in Asia, Causes and Consequences",83,V,
市川敏之,Czechoslovak Gallery,0,,未着
(株)鳴美,Japan The Cherry Blossom Issues 1874,90,G,
(株)鳴美,Study of the Nogi 2 Sen Issues 1937-1947,78,LS,
日本郵趣協会,"Japanese Stamp Specialized Catalogue Vol 1, Vol 2, Vol 3",90,G,

以上

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2018年12月 2日 (日)

日本国際切手展PHILANIPPON2021開催へ

現地から速報です。

本日、2018年12月2日、タイ・バンコクの世界切手展にあわせ、国際郵趣連盟の総会が開催され、同連盟の日本における加盟団体である全日本郵趣連合も、私とナイトウさんの代表2名を派遣しました。

また、今回はこれに加え、日本郵便株式会社からも切手・葉書室の信田室長以下計2名が派遣され、総会に参加されました。

本日、将来の世界切手展を決める議題が行われ、その際日本郵便株式会社は2021年、FIP後援(patronage)の総合世界切手展(General World Stamp Exhibition)の開催について、正式な立候補演説を行い、無事総会で承認されました。

詳しい日程はまだ未定ですが、2021年9月または8月に、東京あるいは横浜で開催となる見込みです。取り急ぎ、日本の皆様に、現地バンコクよりご報告申し上げます。

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2018年9月24日 (月)

マカオ2018アジア国際切手展入賞結果(速報)

マカオで9/21-24開催中のアジア国際切手展のパルマレスが本日、さきほど開催されました。入賞結果が発表されましたので、速報いたします。

なお、速報のため、転記時の間違い等があるかもしれませんが、ご容赦ください。

伝統郵趣

須谷 伸宏 「Japan Definitives: Vocational Series」(8)  91G+SP

石澤 司 「Ryukyus 1945-52」(8) 93G+SP

山﨑 文雄 「Hawaii, The Bank Note Issues」(5) 93G+SP

吉田 敬 「Kingdom of Prussia, 1850-1867」(8)  95LG

郵便史

大場 光博 「U.S. Postal Activity in China 1802-1922」(5)  85LV

吉田 敬「Japan: Roman Letter Machine Cancellation」(5) 85LV

伊藤 純英「Foreign Mail in Nagasaki, Japan 1865-1905」(8) 85LV

佐藤 浩一「British India Postal History in Hyderabad」(5) 88LV+SP

伊藤 文久「Austrian Inflation, 1921-1925」(5) 83V

和田 文明「U.S, Post office Department Official Business Air Mail 1911-45」(5) 72S

ステーショナリー

斎 亨「Postal Cards of Japan 1873-1874 Cherry Blossom Issue」(5) 93G+SP

小宮山 賢「Early History of Japanese International Post Cards」(5) 81V

テーマティク

村山 良二「C.Slania-the Greatest Engraver of the World」(5) 78LS

北村 定従「The Rise and Fall of Hitler and Nazis Germany」(5) 76LS

郵趣文献

市川 敏之「Czechoslovak Gallery」75LS

正田 幸弘「Gems on Paper」70S

株式会社鳴美 「The Dragon Stamps of Japan」 83V

株式会社鳴美 「The Couriers of Japan」 86LV

スタンペディア「Japan Definitive Issue 1922-1937 Landscape Stamps for Surface Rates」  76LS

スタンペディア「Stampedia Philatelic Journal」 90G

株式会社鳴美 「Narumi's Japanese Revenue Stamp Catalogue」 83V

現代郵趣

内藤 陽介 「Postal History of Palestine 1995-2001」(5) 70S

以上

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2018年8月18日 (土)

プラガ2018展示

 プラガ2018のフレーム展示ですが、すべてクラリオンコングレスホテル内のイベント会場で行われています。メインとなる大ホールに伝統・郵便史、エントランスのスペースにワンフレーム展示+ごく一部のブース(ゲルトナー・オークションの下見ブース、陶器のブース、郵趣会ブース)、隣接の会議室を使って、モダン・オープン・印紙の展示、もうひとつの会議室でコート・オブ・オナーといった感じです。

 さて、日本からの作品の受付は、会期前日(8/14)の朝から会場内のビンルームで行われました。コミッショナーのサイトウタマキさんのお手伝いで、わたしもこの日は仕事をさせていただきましたが、現地のスタッフはあまりおらず、受付窓口は2組しかありませんでしたので、意外と時間がかかりました。その後、現地スタッフによって展示は全て行われたようですが、夕方の時点でもまだ展示作業が続いており、全部の作品を確認できたのは会期初日の朝だったとはコミッショナー氏談。最近の国際切手展では、ビンルームが簡略化あるいはないケースも多いのですが、今回はこれまでの通常のスタイルでした。

 会期初日は朝10時から開場。入場は有料で、1日券が300czk(1,500円ほど)、4日券ですと1000czk(5,000円ほど)もします。チケットは、市内のチケットブース(プレイガイド)にて劇やコンサートのチケットの様に前売り(多少安い)されており、私も事前にホテルの近くの劇場ブースで購入しています。アジアの国際展などでは、出品カタログの発刊が大幅に遅れる切手展も多いのですが、そちらのほうの対応は完璧で、初日の朝、開場前にはすでに販売が始まっていました(300czk)。ただし出品者は、組織委員会室に行けば、出品者カードが発行され、入場は無料となりました。なぜかその部屋は有料スペース内なので、一旦はチケットが無いと、そこにすら入れませんが・・。

 4日間の短期間の世界切手展という事で、審査や最初のコミッショナーミーティングも、会期前日の午後から始まったようでした。わたしの今回の最大の仕事は、全日本郵趣抜粋版(全部英語の切手展バージョン)の審査員/コミッショナーへの配布でしたが、前日午前中のうちに、審査員のシタラさんとコミッショナーのサイトウさんのおふたりに配布をお願いできたので、仕事はほぼ完了となりました。初日の午前中は、ざっと展示を眺め、午後からはブースへ。入賞結果が発表されるまでの、2日目・3日目午前までは、ゆっくり市内観光、ひさしぶりにのんびりした切手展参観となりました。自分の作品の結果に一喜一憂することもないですし、たまにはこういうのも良いですね。

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ビンルームでの作品内容の照合作業

Extracts

外国人審査員・コミッショナー全員、約130人強に配布した、『全日本郵趣』2018-夏号の英語抜粋版(12ページ)。同誌通常号の掲載内容のうち、日本からの作品の見どころと、関連する論文1本が全文英語となっている。

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10年ぶりの世界切手展 PRAGA2018

 8月15日から18日まで、チェコ共和国プラハ市にて、今年2回目の世界切手展<PRAGA2018>が開かれています。夏休みの家族旅行を兼ねて、はるばるプラハまでやってきました。

 今回は審査員、コミッショナーでもなく、出品申込をしていた作品までアクセプトされなかったので、結局単なるいち参観者になってしまいましたが、、そのぶん、いつもはほぼできない(しない)観光に時間を割けたり、いつもより多少気楽かもしれません。お盆休みとあって、日本人の参観者の方もかなりいらっしゃっているようです。

 さて、今回の会場は世界的観光地である旧市街からは離れた郊外のホテル(=オフィシャルホテル)がメイン会場となっています。わたしは観光のこともあり、今回は旧市街のホテルですが、地下鉄の便が非常に良いので(15分程)、通いのストレスはあまりありません。ただし、会場はなんと4か所に分かれており、とくにブースに行くのに電車に3駅乗らねばならないのは少し不便かもしれません。(それもあって、わたしは1回しかブース会場には行きませんでした。ブースは有楽町の即売会と大差ないくらいの雰囲気でしょうか。いくつか買い物は出来ましたが、正直、国際展のブースとしては物足りないかも。実は、先週アメリカ(オハイオ)で、全米国内展APSスタンプショウがあり、相当の米国系の切手商がそちらにも流れているので、仕方ないのかもしれませんが。

 残りの2つの会場はというと、文献と特別賞賞品が展示されている郵政博物館(旧市街)と、入口にほんのちょっとだけミュシャデザインの切手が1フレーム分展示してあるミュシャ美術館でしたが、切手展チケットを持っていれば入館料が、郵政博物館は無料、ミュシャ美術館も半額になるので、その点は会場の一つを名乗っているのは助かりました。

 プラハでの世界切手展は10年前の2008以来のこと。当時も参観しましたが、その時の会場(たしかプラハ城の近くの古い建物でした)は、切手展の数か月後になんと火災で全焼してしまったようです。それもあってメイン展示、切手商ブースはそれぞれコングレスホテルを会場としたようですが、きれいで駅にも近いですし、会場もコンパクトで、会議室も近いし、クロークもあるし、疲れたらすぐ飲食スペースに行けるのは非常に良かったです。

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メイン会場のクラリオンコングレスホテル

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ブース会場が置かれた、オリンピックコングレスホテル
と内部のようす

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郵政博物館(右の三角屋根の建物)
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郵政博物館内の切手展展示(上:特別賞、下:文献競争出品)

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ミュシャ美術館の展示は入口に特設されたこれだけ。内部は通常の常設展示でした。

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世界切手展 プラハ2018入賞結果速報

2018年8月15日から18日まで、チェコ共和国プラハ市にて、世界切手展(Specialized World Stamp Exhibition)PRAGA2018が開催されています。日本からは15作品52フレームが展示されていますが、先ほど入賞結果が公表されましたので、取り急ぎ、総点のみ速報でお知らせします。なお、速報のため、誤記等あるかもしれません。その場合はご容赦ください。

1-A(伝統・ナショナル)

Takaku, Kenichi "Czechoslovakia Hradcany Issue 1918 – 1920" (8) 92 G

1-D(伝統・アジアオセアニア)

Hatanaka, Tamidou "Chrysanthemum Issue of Japan" (8) 88 LV
Nagai, Masayasu "Private Printing Period in Victoria 1850 – 1859", (8) 95 LG
Ishizawa, Tsukasa "Ryukyus 1945 – 1952" (8) 93 G+SP
Sato, Koichi "Indian Feudatory state: Hyderabad" (5) 91 G

2-D(郵便史・アジアオセアニア)

Ikeda, Kenzaburo " The Development of Japanese EXPRESS DELIVERY Service in Early Period" (8) 92 G

3-A(文献・単行本)

Sobue, Yoshinobu "Hand-Engraved Stamps JAPAN 1871 – 1876" 86 LV  Ichikawa, Toshiyuki "Czechoslovak Gallery" 65 SB
Shoda, Yukihiro "International Exhibition History 1965 – 2004" 61 B

3-B (文献・雑誌)

Yoshida Takashi Stampedia Philatelic Journal 90 G

3-C(文献・カタログ)

Japan Philatelic Society Foundation "Ryukyu Specialized Catalogue" 82 V
Japan Philatelic Society Foundation "Japanese Specialized Catalogue vol.1, vol.2" 87 LV

4-D(ワンフレ・アジアオセアニア)

Ikeda, Kenzaburo "Japanese High Value Definitive issue “Fujiwara-no- Kamatari 5 Yen”" (1) 86
Iwasaki, Tomoyuki "Advertised Postmarks in Japan" (1) 90 SP

6(オープン)

Tadatsu, Akira "The Czechoslovak government in exile 1940 – 1945" (5) 80 V

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2018年6月 1日 (金)

投票の詳細分かる

 ナイトウさんに表彰式(パルマレス)で配られた本のグランプリ候補のページの写真を送っていただきました。(見やすく編集)

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 ワールドスタンプチャンピオンの候補作品は5作品、ヨーロッパ3人、アメリカ・アジア各1人でした。1位(チャンピオン)が1行目のギリシャ・ラージヘルメスの作品、2位が同着で3行目のスペイン郵便史、5行目のコロンビアの作品だったそうです。外れの2人は私とPHILAKOREA2014でインターナショナルを争ったJean Voruzさんでした。

 ちなみに、2位の2作品とJean Voruzさんのスイス郵便史は昨年のブラジル展でもドヌール(名誉グランプリ)を競った組合せで、この時はLuis Alemanyさんがドヌールを取っています(ちなみにAlemanyさんは通算8回目の世界展グランプリだそうです)。いやはや、このメンバーだと、お呼びがかかっただけで光栄といった感じ、アジアの代表としてご推薦いただけただけでも感謝です。

 インターナショナルグランプリの方は候補が4作品、ヤマダさんの手彫、グランプリになったスイスのKurt Kimmelさん(スイス)のベネズエラ・クラシック、色々なコレクションを極め過去別々の4作品でグランプリを取っているHackmeyさん(イスラエル→現・イギリス)のスイス・クラシック、スウェーデンのJan-Olof LjunghさんのUPU加盟前後のドイツの外国郵便史でした。これも強者ばかりですね。ヤマダさんは今回が初LG、あと2回もチャンスがありますから、近々どこかでグランプリが獲れるのではないでしょうか。

 ナショナルグランプリの投票はなく、候補作品がそのままグランプリになりました。開けてみると、結局ヨーロッパが3部門独占、過去にイスラエルで行われた世界展(1985, 1998, 2008)でのグランプリは8名中6名がヨーロッパ、2名がアメリカ合衆国でしたから、やはりヨーロッパ強しの傾向が今回も続いたというところでしょうか。

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2018年5月30日 (水)

WSCC?: ISRAEL2018 入賞速報出る

 今年、2018年は日本から参加可能な国際展が4回も開催されます。(5月イスラエル、8月チェコ、9月マカオ、11-12月タイ)  そのひとつ目が5月27日からイスラエル・エルサレムで開催中の「ワールドスタンプチャンピオンシップ(WSC) イスラエル2018」展です。急きょ1年弱前に開催が決まりました。日本からはなかなか行きにくい場所ということに加え、さすがに2-3カ月おきに海外旅行というのも(実はこの3月にもアジア郵趣連盟の会議でドバイに飛んでいます)、休み的にも体力的にもつらいので、今回は出品だけで訪問は見送ることにしました。

 結局、日本からはたぶん審査員のサトウさん+コミッショナーのナイトウさん+出品者2名(イケダさん・ヨシダさん)の4名しか参加していないもようですが、さすがインターネットの時代、逐一状況が伝わってきます。さきほどは入賞結果がコミッショナーから発表になりました(ナイトウさんブログより転載)。

<ワールドスタンプチャンピオンシップ(WSC)>
・井上和幸 Japanese Post Offices and Foreign Postal Activities in Korea 1876-1909 WSCC

<ナショナル・クラス>
・ 内藤陽介 Postal History of Auschwitz 1939-1945 LV(85)  

<伝統・欧州>  
・吉田敬 Kingdom of Prussia 1850-1867 LG(96) + SP

<伝統・アジアアフリカ>
・吉田敬 Japan Definitives 1922-1937  LV(88)
・山田祐司 Japan 1871-1876 Hand Engraved Issues LG(97)+SP/GPIC

<郵便史・アジアアフリカ>
・池田健三郎 The Japanese Prompt Delivery in Early Period G(91)

<文献>
・正田幸弘  『国際展物語 1965-2004』 B(62)  
・Stampedia.inc  Japan Definitive Issues 1922-1937 Landscape Stamps for Surface Rates SB(65)
・Stampedia.inc  Stampedia Philatelic Journal G(90)
・(公財)日本郵趣協会  『日本普通切手専門カタログ』vol.1、vol.2 LV(86)
・(公財)日本郵趣協会  『沖縄切手総カタログ』 V(83) 

 それにしても、なかなかすごい結果ですねー。ナイトウさんのアウシュビッツ郵便史はナショナルクラスで85点の大金銀賞、ついに8フレーム資格を得ました。ヨシダさんのプロイセンは特別賞付きの大金賞(96点!)、一気に点数が上がりました。ご存知竜500文逆刷りを擁するヤマダさんの手彫は大金賞には行くと思っていましたが、なんとインターナショナルグランプリ候補(GPIC: Grand Prix International Candidate)に。おぉ!

 ヨシダさんのもう作品「富士鹿・風景」もいきなりの大金銀賞で8フレーム資格獲得。イケダさんの急速送達郵便史も悲願のランクアップはならずも金賞はキープしています。ブラジリア2017で雑誌初の金賞のStampedia Journalも2回目の金賞受賞です。すごいっ!

 さて、私の朝鮮郵便史(「朝鮮における日本局と外国の郵便活動」)はというと、今回「ワールドスタンプチャンピオンシップ(WSC)」クラスへの出品でした。昨年のJAPEXバージョンをタイトルページのみ英語版に差し替え、そのまま出品しています。

 このWSC、審査執行部(Presidium)または各部門のチームリーダーの推薦により候補作品に選ばれなければ、大学入試のセンター試験で“足切り”に合うが如く、審査はもちろん、応援演説や審査員投票の対象ともならず、ただ展示されてあとで記念メダルがもらえるのみ。パルマレスでも壇上にも上がれません。出品料をしっかり払わされる割には、WSCのメダルは通常のチャンピオンクラスとは違い、公式には大金賞とも記録されず、意外と「面白くない」のです。そういうわけで、ふつうですと賞の欄も全部空欄のはず。

 そう思いつつ、「念のため」コミッショナーから送られた表を見ると、あれ?特別賞の欄は空欄のはずが「WSCC」の文字?あまり見たことがない略語で面くらいましたが、これって“World Stamp Championship Candidate”、つまり投票の対象作品になったってこと??

 チャンピオンシップクラスの出品者(とくに投票の対象者)はパルマレスに参加することが(当初は)半ば義務付けられていたこともあり、2016年の台湾のチャンピオンシップ展で、たしかヨーロッパからの候補の人が繰り返しコールされたにもかかわらず壇上に誰も上がらなかったときは、会場が相当お寒~い雰囲気になっていたと強く記憶に残っています。しかし、そもそも候補になる確率はかなり低いので(今回この部門は全19作品)、地元有利のヨーロッパ開催でどうせ候補になりっこないし、行かなくてもバレなければ大丈夫(笑)、とたかをくくっていたのですが・・。

 ほんまかいな、こりゃまずいかも・・ということで、イスラエルのナイトウさんにすぐに直電。しかし電話口からは「“World Stamp Championship Class”だから誰でもWSCCって書かれるんじゃないの?」というひどくサメたお返事・・。しかし念のため、よくわかる人を捕まえて確認してもらうことになりましたら、10分後コールバックがあり、過去の某国チャンピオンシップ獲得者に聞いてもらったところ、やはり「チャンピオンシップ候補だった!」ようです。

 今すぐイスラエルに飛んでいきたいところですが、少なくとも今日の夕方には成田を発っていないと明日のパルマレスには間に合うわけもなく(泣)、体調が悪いので今回は参加できない(今年の3-4月は本当に相当調子が悪かったので半分本当ですが)とずる休みする学生のような言い訳をしてもらった次第。

 もしも本当にコールされて壇上に上がるようになるなら、和服姿のコミッショナーに代理で上がって目立ってもらうとしましょう。今回は候補に選んでいただけただけでありがたいという気持ち、それ以上は全く期待していませんが、グランプリの候補になるのはこれで通算7回目? そのうち当たりはたった1回のみ、万年「グランプリ候補」の本領発揮と言ったところでしょうか。

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2017年12月20日 (水)

JAPEX2017のメダル

 11月に開催されたJAPEXのメダルがさきほど届きました。左がチャンピオンクラス(朝鮮)のメダル、右が一般クラス(エチオピアの航空書簡)のメダル。実は図案が違います。

 10数年前に我々が中心になってメダルを新調した際、一般クラスは竜文切手、チャンピオンクラスはペニーブラックをデザインに、新たに彫刻してもらったまでは良かったのですが、チャンピンオンクラスの出品制限を厳しくしすぎて、その後ほとんどこのクラスへの出品がなく、よってせっかく作ったチャンピオンクラスのメダルの型もほとんど使われない状況だったとか。デザインが違うなら、コレクターの性としては手に入れてみたい、と言う人も結構いるのではないでしょうか。

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2017年10月30日 (月)

JAPEX2017に2作品を出品

 ブラジルに出品しなかった代わりというわけでもないのですが、来週末のJAPEX2017に、その「朝鮮(朝鮮における日本局と外国の郵政活動)」を出品することにしました。昨年から「国際展金賞以上」という実績でも出品できるようにルール改正された、「チャンピオンクラス」にです。

 ショウダさんには一言、「大人げない・・」とつぶやかれてしまいましたが(笑)、まあ確かにアジアでグランプリの作品を国内展に今更出すなんて、その通りですね。しかし、今年は同展の実行委員長に、サマーペックスやオープン切手展の審査で長くご一緒させていただいた盟友のイケザワさんが就いており、しかも今夏の全日展では無理言ってオープン郵趣クラスに急きょ出品協力していただいた事情もあり、少しでも協力して恩を返したいと出品申込みさせていただいた次第。

 JAPEXのチャンピオンクラスは、長らく出品資格が厳格すぎてあまり参加できる方もおらず、正直、盛り上がっていませんでしたが、それを盛りたてる一助になればと敢えて出品を決めました。タイトルリーフを日本語にするだけではつまらないので、メンテナンスも兼ねて新しい材料も追加し、リーフを10数枚くらい作り変えています。

 チャンピオンクラスは、今、5フレームで世界展の金賞を獲り、ノリに乗っている、アリヨシさんのナポレオン(+セレスで8フレーム)との一騎打ちだそうで、楽しみにしております。伝統と郵便史の本格的作品が2作品あれば、このクラスもきっと盛り上がるでしょう。出品してよかったです。

 もう1作品は通常の競争クラスに出品。実は最近、ステーショナリー部門の猛勉強をしている最中ですが、その実践演習ということで、「エチオピアの航空書簡 1951-1974」を出品しました。しかも、なんといきなり「8フレーム」。縁あって?我が家へやって来た、米国国内展Gの受賞作品をベースに、その後入手したマテリアルを追加、実体顕微鏡などを駆使して独自の研究も追加し、自分なりのアレンジで味付けしなおした大作です。

 ベースとなった元の作品を数十年かけて組みあげたのは、エアログラム界の世界的大御所。世界中のエアログラムを網羅して集めていらっしゃったようですが、もちろん全部が全部競争展向きではないのは承知されていたようで、その中でもエチオピアは熱心に集め、競争展で上位に食い込む作品に育て上げられたようです。最初のエアログラムのエッセイから始まり、各シリーズのプルーフ、印刷時のサンプル、逆刷り等の派手なエラーなど、これでもかというくらい入っていました。一目見て、これはただ者ではないと感動しましたが、一方で、同じ材料を使っても、これを超える作品を自分が作れるのか?とそちらの方がむしろ不安でした。しかし、良いマテリアルも足すことができ、枠線も付けて、すべてを丁寧に日本語で作り直すことで、自分らしさがだいぶ出たと思います。

 エチオピアといっても、実はそのほとんどはイギリスのBradburyやDe La Rueで印刷されているのですが、しかし所詮は戦後のエアログラム、しかもアフリカのエチオピア発行ということで、インポータンスが高くならないのは覚悟しています。しかし、その分、ステーショナリー作品としての完成度の高さは、国際的に見ても群を抜いていると思います。

 一方、エチオピアの航空書簡なんて、日本国内に興味も知識もある人は1人もいないのが判っていますので、今回は説明も日本語で相当丁寧に書かせていただきました。これぞ「ステーショナリー部門」という、ある意味「理想形」の作品をぜひご覧いただければと思います。(図は1フレーム目のフレームビューです)

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ブラジリア2017へは行かず

 2017年10月24日から29日までブラジル・ブラジリア市にて開催していた(厳密にいえば今はまだ最終日の午後ですが)、専門世界切手展 BRASILIA 2017。実は、2013の前回のブラジル展のあとから、アジア人が参加できるFIP/FIAP展はすべて参加していたのですが、30時間以上といわれるフライトに恐れをなして、今回は欠席と相成りました。参加した日本人は審査員のサトウコウイチさんとコミッショナーのナイトウさんだけとのことでしたが、盛況のようでなによりです。

 今回はどの作品を出すか迷った末、ティンキャンメールの郵便史を出品しました。チャンピオンクラスも設けられていたので「朝鮮(朝鮮における日本局と外国の郵便活動)」を出品することはできたのですが、10年間で5年間しか出せないチャンピオンクラス、すでに2年使ってしまったので、先のことを考えて見送ることにした次第。

 出品リストを見ると9作品中、南北アメリカが7作品、ヨーロッパが2作品で、アジアは0だった由。南北アメリカ2作品、ヨーロッパ2作品が候補となり、投票を行ったところ、スペインのLuis Alemany氏の“Spain Rates during Isabel II Reign”がドヌールに選ばれた由。アジアから1人だったらせめて候補にはなれたのかしら・・。うーむ。

 ちなみにインターナショナル・グランプリの方はWalter Britz氏(ウルグアイ)の“Postal History of Uruguay 1779-1880”、ナショナルはPablo Reim(アルゼンチン)の“Brazil Classics 1843-1861”だったとのこと。開催国ブラジルは1つもとれなかったんですね。

 日本からの入賞結果は既報の通りですが、有馬の金井本の大金賞+特別賞(96点)は文献部門のトップでした。スタンペディアジャーナルの90点もすごく良い点ですね。ヨシダさんのプロシアの5フレームで91点も好成績です。ナイトウさんはテーマ香港が一時下がっていたのを92点(金+特別賞)に戻しました。アウシュビッツの方も80点獲得。今年の全日展の点数とぴったり同じ点数ということで、担当主任審査員としては、ある意味、安心しました。

 ショウダさんのブラジル郵便史は残念ながら金+特別賞(93点)とわずかに降格。グランプリの作品がとにかく凄くて、他がかわいそうなくらいという話を聞きました。前回だったらナショナルグランプリ取れたかも知れなかったのに・・と考えると、出品のタイミングは本当に難しいです。捲土重来を期待しています。

 私のティンキャンも、昨年12月のアジア展(中国16)の結果キープで、まあそれなりですが、正直言って、不完全燃焼という感じ。郵便史2C(Historical, Social and Special Studies)の作品のつもりなのですが、つい「オープン郵趣」の雰囲気が残っている部分があるのは否めません。頭を切り替えて、章立てももう少し割り切って取捨選択しないといけないかもしれないな、と反省しています。

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世界切手展ブラジリア2017入賞結果

 2017年10月24日から29日までブラジル・ブラジリア市にて、専門世界切手展(Specialized World Exhibition) BRASILIA 2017が開催されました。日本人の入賞結果が判明しましたので、本ブログでも掲載しておきます。
 ※表示は出品者名、作品名、(フレーム数)、メダル(得点)の順、SPは特別賞です。

・吉田敬 Kingdom of Prussia: 1850-1869 (5) G(91)
・正田幸弘 Postal History of Brazil 1795 – 1877 (8) G(93)+SP  
・内藤陽介 Postal History of Auschwitz 1939-1945 (5) V(80)
・井上和幸 Postal History of NIUAFOOU and Tin Can Mail 1882-1947 (8) LV(85)
・内藤陽介 A History of Hong Kong (8) G(92)+SP

 (以下、文献)
・祖父江義信 『手彫切手』 LV(85)
・金井宏之(切手文化博物館) 『金井宏之コレクション 日本手彫切手』 LG(96)+SP
・公財・日本郵趣協会 『郷土の郵便印』 V(80)
・スタンペディア 『Stampedia Philatelic Journal』 G(90)
・公財・日本郵趣協会 『日本普通切手専門カタログvol.1 戦前編』 LV(86)

以上です。受賞された皆様、おめでとうございました。

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2017年8月20日 (日)

追悼 いのうえまさとさん

 夕方、友人から悲しい知らせを伝え聞き、ひどくショックを受けています。

 切手やオークションに関するエッセイを色々な雑誌にお書きになっていた「いのうえまさと」さんが8月18日の早朝、急逝されたとのこと。えっ、まさか、そんな、何かの間違いでは・・と、情報元のオノダさんの「SEVENの作成日記」を拝見すると、高松の小柳さん(地元在住のマサトさんの旧友)からの情報として、詳しく書いてありました。亡くなられてすぐ、通夜・家族葬を済まされたとのことで、郵趣関係で参列されたのは小柳さんだけの模様とのこと。56歳?いくらなんでも早すぎる・・。

 ホームページの日記で舌鋒鋭いコメントを連発していた謎のブロガー「j-stamp20」氏(当時はブロガーという言葉はまだなかったと思いますが)がJAPEXに登場!と聞き、初めて紹介してもらったのが2003年の11月1日。

 当時、私はJAPEXの審査・自分の講演・YCCの例会と2日間ずっとフル稼働しており、パルマレスが終って相当ぐったりしていたところに紹介されました。「ドクターは目もウツロ」と見事にj-stamp20の日記に書かれてしまいましたが、お互いブログ仲間ということもあり、すぐ仲良くなりました。

 マサトさんとの関係が大きく変わったのが、『郵趣』2005年1月号~2007年12月号に3年間毎月連載された「切手本放談」「続・切手本放談」。毎号テーマを選び、対談形式でまとめられた、「Wイノウエ」名義の共著エッセイですが、マサトさんは四国の高松、私は東京ということで、まったく会わずに“対談”しなくてはなりません。毎月入稿締切が近付くと、電話口に該当する郵趣文献をずらっと備え、長電話。長い時は1回6時間とか、それ以上連続して話していたこともあったと記憶しています。マサトさんはその長電話の会話から話題を選んで対談風に文章化、そしてまた叩き台の文章を読みながら長電話・・。1回の連載で最低3、4回、3年間で合計したら何時間話したか本当に分かりません。読み物はやはり「オチ」がないとつまらないと、一緒に「オチ」を考えたり、長電話は正直疲れましたが、まさに「時間を忘れる」ほど本当に楽しい時間でした。

 マサトさんは、私たちが作るオークション誌にも多数ご寄稿(連載)いただきました。JPS時代(~2008)の「オークションの回廊」、スターオークション(2008~)にも創刊号から前号39号まで「オークション漂流」を連載いただきました。

 最近は雑誌の連載では拝見していましたが、東京や広島のイベントに来訪することもなく、よく考えてみたら、最後に直接お会いしたのは2008年のJPSの高松会員大会(私が本部のコーディネーター)で讃岐うどんめぐりに連れて行っていただいたのが最後かもしれません。

 今日は訃報を聞き、この10数年にやり取りしたメールを最初からずっと読み返していました。何か私にあったときは必ず温かい応援メールをすぐにいただきましたし、またそれ以外でも、ほぼ定期的にメールしたり、時々は電話で話したりしていたので、いつでも会えると思っていたのですが・・。もっと色々話したかった、教えていただきたかった。

 謹んでご冥福をお祈りいたします。

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2017年8月 7日 (月)

FIAP EXCOの役員に選出

  FIAP(アジア郵趣連盟)はアジア・アフリカ大陸の32か国が参加している郵趣団体で、1974年に日本のドクター市田(左右一)さん(当時会長)を中心に創設されました。アジア国際切手展の後援(Patronage)、賛助(Auspice)が最大の活動です。FIAPはEXCO(EXECUTIVE COMMITTEE BOARD:執行役員会とか理事会といった感じでしょうか)を中心に動いており、このEXCOには主要各国から15人程度が参加してきました。日本は初代(ドクター市田)、2代目(石川良並氏:500文逆刷の旧所有者としても有名な大コレクター)を輩出したこともあり、以後常に1名の役員を出してきています。

役員会はアジア切手展のたび、加えてそれ以外で開催することもあり、役員(EXCOメンバーと呼ばれています)になると、毎年最低2回はあちこちに行くことになります。もちろん代理を出すこともできますが。聞いた雰囲気では、名誉職というよりは結構負担が重いボランティアです。ちなみに、各連合が旅費を負担してくれている国もあるようですが、日本の場合は交通費・宿泊費も基本的に自腹ですので念のため。しかし費用負担以上に休みを取ることと、往復弾丸ツアーの体力負担が大変ですね。

ここ12年(3期)は大原敏正さんが務められてきたこの役員ですが、既定の最大3期が満了したことにより、今回から大原さんが降りられ(Senior Advisorというポジションになりました)、かわりにテイさん(FIP会長にして実質的なアジアのトップ)のご指名で、なんと若輩者の私がこのポジションにつくことになり、昨日の総会で選任されました。任期は4年です(同ポジションで3期まで重任可)。

昨日の総会ではテイさんからYoung Baby!だと紹介されましたが、これまで比較的年齢が上の方が多い中では超異例の抜擢です。ただし、今回は役員会の大幅な若返りが図られており、新会長のプラコフさん(タイ)を筆頭に50代~60代前半の皆さんも入ってきています(それでも48の私は最も若い)。信用していただいている証拠ということで、ありがたいことと思いお引き受けした次第です。

正直いままで大原さんがお引受けいただいていることで我々の負担が相当減っていたのも事実。かなり重い御役目がまた増えたことになりますが、アジアの郵趣振興はもちろん、日本からの発信、切手展における日本の発言力の維持増強のためにも、ここががんばりどころでしょう。写真はFIAPの新体制。

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2017年8月 6日 (日)

バンドン世界展入賞結果速報

当方でも載せておきます。連合ブログはセキュリティがかかって書込みできませんのであしからず。速報のため誤記変更等あるかもしれません。ご了承ください。(8/7追記:吉田さん、佐藤浩一さん、伊藤純英さんの長崎に特別賞が追加されました。また最終的なパルマレスではすべての特別賞の理由(Treatment、Material等)は削除されています。8/9追記山さんの賞は93点なのでG+SPが正しいです)

1A,増山 三郎,Japanese Occupation in Java 1942-1945,88,LV,
1B,丹羽 昭夫,"Japan : Tazawa Series ""Taisho"" Watermarked Granite Paper, Old Die",88,LV,
1B,鏑木 顕,Japanese Occupation of the Philippines 1942-1945,81,V,
1B,村山 廣祐,Japan Chrysanthemum Series 1899-1908,83,V,
1B,伊藤 純英,"Japan : Showa Series, 1937-46",88,LV,
1B,和田輝洋,Japan Showa Issues 1937-1947,83,V,
1B,石澤 司,Ryukyus Air Mail Stamps 1950-60,77,LS,
1B,山田 祐司,Japan 1871-1876 Hand Engraved Issues,93,G,SP
1C,有吉 伸人,Napoleon non laure France 1852-1862,90,G,
1C,吉田 敬,Kingdom of Prussia 1850-1867,87,LV,SP
1D,佐藤 浩一,Republica Argentina : Sitting Liberty Series 1899- 1903,88,LV,SP
2B,池田 健三郎,Postal History of the Cape of Good Hope,85,LV,
2B,伊藤 純英,"Foreign Mail in Nagasaki, Japan 1865-1905",88,LV,SP
2B,山﨑 好是,Japan Courier Mail (Previous title: The Japanese Couriers 1601-1873),88,LV,
2C,伊藤 文久,Hungarian Inflation 1945-1946,87,LV,
2D,和田 文明,The U. S. Return Receipt Requested & Avis de Reception 1866-1945,81,V,
5B,村山 良二,CZESLAW SLANIA The great works of his engraving stamps (Previous title: Czeslaw Slania - The World of Engraving Stamps),78,LS,
5B,内藤 陽介,A History of Hong Kong,90,G,
5C,榎沢 祐一,Tramway - The Origin of Public Transport,90,G,
7A,株式会社鳴美,Japan Hand Engraved Stamps 1871-1876,86,LV,
7A,株式会社鳴美,Japan Courier Mail,88,LV,
7A,一般財団法人切手文化博物館,"Hiroyuki Kanai ""Classic Japan 1871-1876""",95,LG,
7B,スタンペディア株式会社,Stampedia Philatelic Journal,85,LV,
7B,一般社団法人全日本郵趣連合,Zen Nihon Yushu / All Japan Philately,75,LS,
7C,公益財団法人日本郵趣協会,"Visual Japanese Stamp Catalog Vol.1, Vol.2, Vol.3, Vol.4, Vol.5",81,V,
7C,公益財団法人日本郵趣協会,Japanese Stamp Specialized Catalogue Vol.1,80,V,
7C,公益財団法人日本郵趣協会,"Encyclopedia of Japanese Scenic Cancellations 1931- 2017 Vol.1, Vol.2",70,S,
7C,株式会社鳴美,Encyclopedia of Japanese Showa Issues 1942-1952,85,LV,

以上です。

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バンドン2017世界切手展

8月の3日から7日まで、インドネシアのバンドンという都市で、世界切手展が開かれています。今回はアプレンティス(審査員見習)の立場で参加しました。2015年の台湾展から始まった見習いのプログラムも、アジア展2回、今回の世界展1回で無事終了。昨日は個人面接があり、一応完了できたのではないかと思います。これで晴れて世界展の郵便史の審査員ということになります。

バンドンといえば、一般的には「バンドン会議」で有名ですね。私も名前だけは知っていました。首都ジャカルタの避暑地ということですが、ジャカルタからは車で3時間半から5時間、結構遠いです。今回も、お迎えが出てくれたものの、車の手配が遅れ、ジャカルタ空港着陸からホテル到着までなんと7時間!往路が夜便で寝つけなかったことも加わり、フラフラでした。しかも、その同じ日(会期前日)の夕方(ホテル到着4時間後)から6時間も審査。思い出しただけでぞっとします。外も意外と涼しいのですが、なぜか展示会場は冷房MAX。上着を着ないで半日審査していたら、それだけで体が猛烈にだるくなって体調がおかしくなりました。寒さ(冷房)には元来結構強いのですが。

昨日の午前でやっと審査も終わり、結果も発表。(まだ貼られてはいませんでしたが) 今日は午前中はFIAPの会議で、午後はセミナー。夜はパルマレスだそうです。明日はクリテークの後、すぐまた夜便で帰国です。ほとんど修行ですね。体、もつかしら?嗚呼。

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2017年4月 2日 (日)

アジア国際切手展メルボルン2017受賞結果速報

  メルボルンに来ています。3/30-4/2(今日)まで開かれている、アジア国際切手展メルボルン2017に審査員として参加しました。日本からの成績は以下の通りです。GPNはグランプリナショナル、日本のナガイさんが受賞しました。また、伝統部門は日本からの作品が多く混戦でしたが、戦後の(内地の)切手としては初めて、スダニさんの産業図案切手が金賞に到達しました。おめでとうございます!(速報のため、誤記が含まれる可能性があります)

Champ 1

Onuma, Yukio L.v.Beethoven-His life in a historical context and his legacy ( 8 )  LG 

 

Trad 2-1

Nagai, Masayasu Private Printing Period in Victoria 1850-1859 ( 8 ) 96 LG+GPN

Nagashima, Hironobu Australia-Kangaroo and Map Design Postage Stamps ( 8 ) 86 LV

 

Trad 2-2

Hatanaka, Tamidou Chrysanthemum Issue of Japan ( 8 ) 87 LV

Ito, Sumihide Japan: Showa Series, 1937-46 ( 8 ) 86 LV

Kido, Yusuke North Korea 1945-52 ( 5 ) 81 V

Kikuchi, Emi Japan Definitives 1937--1940 ( 5 ) 78 LS

Niwa, Akio Japan Tazawa series "Taisho" watermarked granite paper, old die ( 8 ) 85 LV

Sudani, Nobuhiro Japan Definitives: Vocational Series ( 8 ) 90 G

Yamada, Ren-ichi Japan Definitives 1883-1892 - UPU and New Koban ( 8 ) 88 LV

Yoshida, Takashi Japan Definitives 1961-1965 ( 5 ) 80 V

 

Trad 2-3

Ando, Hiroshi Great Britain One Penny Black and Red-Brown from Black Plates 1840-1841 ( 5 ) 83 V

 

Postal History 3-2

Ohba, Mitsuhiro U.S. Postal Activity in China 1802-1922 ( 5 ) 86 LV

 

PH 3-3

Ikeda, Kenzaburo Postal History of the Cape of Good Hope ( 5 ) 89 LV

 

Postal Stationery 4

Ando, Gensei Usage of Japanese Domestic Postcards for International Mail ( 5 ) 80 V

Sugihara, Masaki Stamped Envelopes of Japan 1873-1908 ( 5 ) 91 G

 

Thematic 7.2

Naito, Yosuke Japan and the 15 year's war ( 8 ) 90 G

 

1-frame 13

Kawabe, Masaru "Liberty Leading the People" by Delacroix ( 1 ) 83 V

 

Modern 14

Ito, Fumihisa Ukrainian inflation 1992-1996 ( 5 ) 87 LV+SP

 

Literature 12-1

Japan Philatelic Society, Foundation Illustrated Guide to Japanese Commemorative Stamps 1894-1944   72 S

Shoda, Yukihiro International Exhibition History 1965-2004   65 SB

 

Lit 12-2

Stampedia Inc. Stampedia Philatelic Journal   87 LV

Lit 12-3

Japan Philatelic Society, Foundation Visual Japanese Stamp Catalog Vol.1, Vol.2, Vol.3, Vol.4  78 LS

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2016年12月 5日 (月)

CHINA2016入賞結果速報

日本からの入賞結果速報は連合ブログに上げましたが、パルマレスの本が手に入ったので改めて掲載します。

Kazuyuki Inoue Japan Definitives: 1883-1892  96 LG SP/GPIC

Nobuhiro Sudani  Japan Definitives: Vocational Series 88 LV+SP

Nobuto Ariyoshi Napoleon non laure - France 1852-1862 - 91 G+SP

Kanji Kobayashi Swiss Definitive Stamps (1854-82) 80 V

Kazuyuki Inoue Postal History of NIUAFOOU and Tin Can Mail 1882-1947 85 LV

Sumihide Itoh Foreign Mail in Nagasaki, Japan 1865-1905 85 LV

以上がフレーム出品です。

ちなみに小判はまたインターナショナルグランプリの候補になるも、また他にさらわれました。候補も6回目(はずれは5回目)なので、またかという感じですが、疲れますね。

アジアに向けて新小判の宣伝をする機会が増えたと良い方に考えるしかなさそうです。

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いざ南寧へ

大阪でのスターオークションは大盛況、ありがとうございました。13時30分過ぎにフロア終了後、人海戦術でどうにか後処理を済ませたのが14時30分、あとは残りのスタッフに任せ、タクシーに飛び乗ります。次は中国・南寧で開催中のアジア切手展、関空から17時にはフライトと相成ります。

よくもまあこんな綱渡り日程と思いますが、なにしろ中国・南寧というのはほとんどベトナム国境の町。日本からの便は悪く、ほぼ経由便でないと行くことが出来ません。日曜は関空からのこの便に乗りさえすれば上海経由で日付が変わったころに南寧に着くが、これを逃すとどうやっても月曜の午後にならないとつくことが出来ません。切手展は火曜日には終わってしまうので、月曜(パルマレスの日)は一日参観したいわけです。

どうにか間に合い、途中上海で乗継便が遅れて1時間機内で缶詰というトラブルはあったものの、それでも現地午前3時頃にはホテルまでたどり着いた次第。いやはや大変でした。

実はすでに入賞結果は発表になっており、出発前に全日本郵趣連合のブログには予約投稿してきました。そろそろアップされるはずですが、そのサイト、中国からはアクセスできません。いろいろ大変です。

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2016年12月 4日 (日)

日本の点字郵便

スターオークションの出張で大阪にやってきました。このところ、オークションの記述・編集・発送等々、南寧のアジア展に出品した小判(マイナーチェンジ)、ティンキャン(初の8フレーム)の作品作りと、殺人的な日程が続き、先週と今週の2週間だけで徹夜5-6回?、さすがに堪えます。昨夜は久しぶりにゆっくり皆さんとの懇親食事会、睡眠もとれて元気回復できました。

さて、今回のセールの最後に、「日本の点字郵便」特集を組みました。25年かけて集めた、切手展でも1度も展示していない幻のコレクションです。折角のまとまったコレクションですので、創刊号の「航空郵便特集」ほどの厚さではないですが、いい紙を使って特別号を作らせていただいた次第。概ね評判も良く、いろいろな方におほめいただきました。

えっ誰のコレクションかって?某後輩にも聞かれましたが、収集プロフィールにずっと「盲人郵趣」と書いていた“誰かさん”のコレクションです。大学の頃からひそかに、でも結構がっつり、集めていました。

展示しない主義の人もいるにはいますが、そうでないのに、せっかく集めても一度も展示できないというのは結構ツライ。点字郵便は各切手シリーズの収集家にとっても「花形カバー」、結構収集テーマとしても(費用面でも)重かったですが、いつかは展示したいと集めてました。ただ、やはり、料金史だけで展開となると、日本の点字郵便だけで5フレーム作るというのは正直厳しいですね。ただマーケットとしては、こういう比較的「目垢のついていない」カバーのオンパレードは歓迎されるかもしれません。切手展の作品を作るつもりで特集号を作ったので、いい文献になったとは思います。他の方の切手展の作品で再会できるのを楽しみにしております。

プロフィールの収集分野に「盲人郵趣」と書けなくなったのは残念ですが、また全く今までとは違う、新しい分野を開拓するとしましょう。

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2016年10月24日 (月)

PHILATAIPEI2016入賞結果速報

今回の国際展ではコミッショナーのアシスタントをしています。

コミッショナーのところにさきほどやっと入賞結果速報が届きました。

全日本郵趣連合のブログにアップすべきところですが、あいにく海外からセキュリティがかかってアクセスできませんので、ここに取り急ぎアップします。速報のため、変更がある場合があります。(全日本郵趣連合事務局)

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2016年8月13日 (土)

アジア国際切手展Thailand2016入賞結果速報

現在、2016年8月10-15日に、タイ・バンコク郊外で開催中のアジア切手展Thailand2016の入賞結果が出ましたのでおしらせします。
伝統郵趣
岩崎 善太 "Siam Classic" (8) 86pts  LV
伊藤 純英 "JAPAN: Showa Series, 1937-46" (8) 88pts  LV
 
郵便史
近辻 喜一 "Postal Markings of TOKYO Tama County, 1872-1909" (5) 77pts  LS
伊藤 純英 "Foreign Mail in Nagasaki, Japan 1875-1905" (8) 86pts  LV
正田 幸弘 "Postal History of Brazil 1795-1877" (8) 96pts  LG SP+GPIC
 
エアロ
立川 賢一 "Airmails carried by Graf Zeppelin" (5) 81pts V
 
テーマティク
村山 良二 "CZESLAW SLANIA The World of engraving stamps" (5) 75pts LS
 
ワンフレーム(伝統)
池田 健三郎  "Japanese High-value Definitive Issue "Fujiwara-no-Kamatari
                        5Yen"" (1) 84pts
 
モダン
伊藤 文久 "Ukrainaian inflation 1992 - 1996" (5) 85pts LV
 
郵趣文献
土屋 理義 "Pictorial records and unknown historical episodes: Stamps and Mail under
Japanese occupation of Southeast Asia"   73 S
公益財団法人日本郵趣協会 "New Year's Mails and History of the Greeting Stamps"   77pts LS
公益財団法人日本郵趣協会 "Visual Japanese Stamp Catalog Vol.1, Vol.2, Vol.3, Vol.4"    82pts V
 
以上、カッコ内はフレーム数です。

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2016年6月 6日 (月)

World Stamp Show New York 2016

先月末からニューヨーク滞在、はや10日。ニューヨークで開かれた過去最大規模の世界切手展「World Stamp Show New York 2016」の参観が最大の目的です。

「いち出品者」を満喫するはずが、結局、コミッショナーのアシストや連合の秘密ミッションで、何やかんや仕事をせざるを得ませんでしたが、まあそれはそれで濃い10日間になったと思います。4,000フレームを超えるというものすごい作品数で、日本からも23作品のフレーム出品が参加しています。

結果は既報の通りですが、今回は公式発表として、枝点まで切手展のHPに載っており、なかなか便利です。帰国したら、現地での経験を備忘録代わりにこのDiaryで少し書き留めておこうと思います。


 

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2015年11月24日 (火)

郵便史部門・サブクラス2C

 郵便史部門と言えば、A:(狭義の)郵便史と、B:マルコフィリー(郵便印収集)の2つのサブクラスに昔から分かれていました。

 国際展やいくつかの国の国内展では、最近になって、これに加えて、C:Historical, Social and Special Studies(歴史的・社会史的・特別な研究とでも訳せばよいのでしょうか)というサブクラスが導入されました。これがいわゆるサブクラス2C(2というのはルールブック中の章(Article 2: Competitive Exhibits)の番号です。

 ルールブックには明文化されていますが、次のようになっています。

Article 2: Competitive Exhibits

(AとBの項は略)

C. Historical, social and special studies exhibits which examines postal history in the broader sense and the interaction of commerce and society with the postal system (refer examples in Article 3.2).

ここで、参照せよとされている、Artcle 3.2の実例というのは次の部分です。

3.2 Historical, Social and special studies (sub-class 2C) exhibits would include material developed by commerce and society for use in the postal system and may include non-philatelic material where relevant to the subject of the exhibit. The non-philatelic material should be incorporated into the exhibit in a balanced and appropriate manner in such a way that it not overwhelms the philatelic material.

Examples of Historical, social and special studies include:

  1. Telegram services
  2. Greeting cards (including Valentines)
  3. Illustrated, Pictorial commercial envelopes used in a postal system.
  4. Studies of the effect of the postal system on commerce, society and industry.
  5. Historical, local and/or regional studies.
  6. Studies related to an event or historical landmark

All exhibits under sub-class 2C must be capable of being exhibited in standard exhibition frames.

 要は非郵趣材料を使える、社会や郵便システムの発展についての郵便史作品ということで、わかるようなわからないような・・。郵便史委員会のホームページには作品の実例が載っていますが、これも「材料を変えれば2C作品になるかも」みたいなものばかりでピンときません。

 でも、もしかすると、私のティンキャンメール作品はここにフィットするかもと、ふと考えたのが、今回の出品のきっかけでした。

 2012年のインドネシア展では、お忙しいお時間を1時間も割いていただいて、ティンキャンメールのオープン作品のコピーと展示作品の実例を用いて、FIP郵便史委員長の個別集中レクチャーを受けました。その後、FIP展に申込むも出品できず、今回の香港展への初出品と相成ったわけです。

 今日のクリティーク(審査員との対話)では、担当のオーストラリア(2C導入済)のチームリーダーから意見を聞きました。技術的な問題(むしろもっとダブルページを使いなさい等)はありましたが、おおむねマテリアルの使用方法はOKとのお墨付きをもらいました。

 のちほど、郵便史委員会のNo.2(事務局長)を務める、香港のアンドリュー審査委員長ともお話しましたが、展開はOKで、むしろインポータンスの点数などは、通常の郵便史でなくサブクラス2C作品としてみれば、今回付いた8点ではなく、9点というほぼフルスコアでも良いのではないかというありがたいお言葉をいただきました。とにかく国際展の審査員も新ルールにいまひとつ追いついていないので、多少、的外れな意見を述べる審査員メンバーが出たりするのは現状では致し方ないようです。

 加えて、先ほどのオーストラリアのチームリーダー、実は前述の委員会ホームページの担当で、よかったら今回のティンキャン作品を郵便史委員会のホームページの実例で使いたい(!)ので、日本に帰ったらスキャンを送ってほしいと。おお、待ってました!

 国際展のサブクラス2Cに実際に出品された作品のうち、最初の委員会HPでの実例紹介になります。ありえないほど名誉なことで、即OKしました。

 出品を繰り返すなどして、もう少しよく勉強し、日本の国内展にも、いつかそのうち導入出来たらな、と考えています。

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2015年11月23日 (月)

苦節15年・・・

 遅くまで飲みに行き、パルマレスから一晩あけて・・。

 思うのは私の「U・新小判切手」作品の長かった戦いです。"NEW"が入ると不利だからとKOBAN 1883-1892というタイトルにしたのは、大学の頃だったでしょうか?本当にはるか昔の話です。

 国際展に出すようになってからも、15年前のBANGKOK 2000(国際展初出品)では、大銀賞。当時、日本人の審査員の方に「どうやったら金銀賞に上がりますか?」と聞いたら、「新小判だからね・・(無理だよ)」とのお返事。この衝撃は忘れられません。

 当時の作品は使用例中心、製造面が弱かったので、とにかくその充実、そして、とにかく(U・)新小判の地位向上が目標でした。

 大金賞、金賞がどんどん出ている旧小判のコレクションと、よくて金銀賞しか行かないU・新小判。U・新小判でしかできないことは?と考え抜いたあげく、ブロック中心で作品を作るようにしたのが、2003-2005年ころ。

 2006年の台湾アジア展では初めて大金銀賞にアップします。その後、ブロックが充実している2つの大コレクションを幸い吸収合併することができ、夢にも見ていた幻のシートが次々市場に出てきて、2011年に金賞(中国無錫アジア展)、2014年にFIPでも金賞(PHILAKOREA)、そして今回ついにアジア展ながら、(絶対無理と言われていた)大金賞にまで到達したわけです。

 切手展の賞は個人的な賞と思われがちですが、同じ国の同じシリーズ、あるいは今まで成績が伸びなかった違うシリーズの賞にも当然影響が及びます。一時、「金銀賞しか取れないシリーズ」だった、U新小判の最高賞が大金賞まで上ったことで、他のシリーズも金あるいは大金を取れる可能性が膨らんでいくはず。

 日本切手全体の底上げにつながったのではないかと思います。

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香港展パルマレス終了

 ご機嫌の新小判初LG+SP、初出品の郵便史ティンキャン初LV+SPから一転、なんと新小判とコイワさんの「Indian Campaigns」がグランプリインターナショナルのキャンディデート(候補)になっているのが判明。ホントかいなという感じ。いずれにしても日本にグランプリが来ることになりました。

 パルマレスは本日夜19時から。会場のある湾仔から少し離れたホテルでの開催でした。私のキャンディデートは実は5回目。そのうちハズレは4回であまり期待しないようにしていますが、それでも落ち着かないものです。

 グランプリクラブ招待展示の記念メダルをいただき、本来は感動のはずの大金賞のメダルをいただき、そのときを待ちます。数票差の接戦でしたが、結局、「Indian Campaigns」が受賞ということで、賞品の額は2ndコミッショナーのナイトウさんに代わりに受け取っていただきました。「残念だねー」「また次に」の嵐、嬉しいはずの大金賞で、いつもこの言葉ばかりかけられているというのも不思議なことです。

 何はともあれ、コイワさんはじめ、日本からの出品者の皆様、ご受賞おめでとうございました。

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2015年11月22日 (日)

HONGKONG2015アジア切手展速報

 フレーム出品のみとりいそぎ先行してお伝えします。速報の為、間違いがあった場合はご容赦ください。

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2015年8月20日 (木)

Singapore2015世界切手展閉幕

 シンガポール世界展が8月14日から19日まで開かれたのに合わせ、シンガポールに来ていましたがきょう帰国します。観光に行ったりしたこともあり、今回は6泊の旅行中、切手展参観は実質3日でした。

 今回はいち出品者でしたが、全日展で使っている審査用のシートを事前に準備しておき、賞が出る前にささっと審査の模擬演習をしてみました。時間が2-3時間しかなかったので、アジアの郵便史だけでしたが、賞が出る前に自分なりの点数をつけ終わることが出来ました。

 本年4月の台湾アジア(FIAP)展で1回目が無事終わったアジア展の見習い審査員、これをもう1回終わらせると、次はたぶん2、3年以内には世界(FIP)展の見習い審査員ということになります。見習い=実技試験の場でもありますし、機会があれば、事前練習しておくに越したことはありませんから。結果と見比べて答え合わせしましたが、多少上下はあるものの、まあだいたい良いところでした。アジアでは、アラブ系の作品は見慣れていないので苦労しますがだいぶ慣れてきました。

 さて、日本からの出品物の入賞結果は先にアップした通りですが、悲喜こもごもあるものの、全体を通じて1-2点低い方が多く、少し厳しめだったかもしれません。賞が下がってしまった作品もありましたが、やはりそれぞれ、それなりに明快な理由はあるようです。クリティーク(審査員との対話)で審査員から意見を直接聞かれた方も多く、役立てて、次回、捲土重来を期されてはと思います。

 私も今朝はクリティークに立ち会わせていただきましたが、リーフに郵趣材料の説明をきちんと書く、とくにハイライトのアイテムは、そのアイテムの何が/なぜ/どのくらい珍しいのか、はっきり明示しないと、審査員に素通りされてしまっても文句は言えません。審査員なんだから放っておいても珍しさに気が付くだろう-ではなく、rarityを審査員に正確に伝えるのは「出品者の責任」というのを常に気を付けて作品を作りたいところです。

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2015年8月19日 (水)

Singapore2015入賞結果速報

シンガポール世界切手展の入賞結果速報です。速報のため、誤記等あるかもしれませんがご容赦ください。

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